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㈱ジューキ・修理、ベビーロック・アーチザン300、株式会社ジューキ・アーチザン300修理オーバーホール、BL3-437、BL3-406、BL3-408、BL2-200系、BL3-438、 ㈱ジューキ・オーバーホール

こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。
今回修理・オーバーホールするミシンは、㈱ジューキ・ベビーロック・アーチザン300です。


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こちらのミシンは㈱ジューキ製の1本針3本糸仕様のロックミシンで、購入されたのは30以上年前とのことです。
不具合内容は動きが重く、縫い目にならないとのことで、東京/杉並区の当社にお持ち込みされました。


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それでは早速分解していきます。


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針板を外すと隙間にほこりが挟まっていました。


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モーターベルトは経年劣化が生じており、まわりには黒っぽい粉が付着しています。


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外装パーツを分解していきます。


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内部の機構部は錆も無く良い状態を維持していますが、油分はほとんどなくなっています。


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こちらは送りカムの機構部ですが、やはり油分はほとんどなくなっていました。


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ルーパー駆動部には、酸化したグリスが多く付着していたので除去していきます。


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外装部、内部共にクリーニングが完了し、汚れもすっかり綺麗に落ちました。


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送りカムは経年劣化により動きがが悪くなっていいる為、新しい送りカムに交換します。


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送りカムの動きが悪い状態のままミシンが稼働していたことから、送りタイミングにズレが生じていましたので調整します。


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各駆動部に注油・グリスアップします。


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ひび割れが生じた押さえレバー(左側)も新品(右側)に交換します。


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各張力を調整し、数種類の素材を使用して試縫いを行ないます。


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劣化していた部品(押さえレバー、モーターベルト、送りカム)の交換、ルーパー先端の針傷の研磨、送りタイミングの調整、各部固定ネジの増し締め、グリスアップ、試縫いなど、全ての作業完了しました。 

使っているミシンの調子悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールを考えている方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理の問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーダイヤル)
FAX : 03-3329-5567
修理問い合わせはこちら

2023 12 22 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)


職業用ミシンの上糸調子部の組付け順について 糸調子つまみ取リ付け順 職業用ミシン糸調子 職業用ミシン上糸調整位置 職業用ミシン糸調子が合わない ブラザー職業用ミシン JUKI職業用ミシン ジャノメ 職業用ミシン ベビーロック職業用ミシン

こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。
今回は職業用ミシンの上糸調子部の組み付け順/取リ付けについてご説明します。

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お客様からの相談・・・・
子供さんにミシンをいたずらされ、上糸調子のつまみが取れた/外れた、つまみを回し過ぎて糸調子部品がバラバラになった、上糸調子のつまみを間違えて分解してしまった、などの相談があります。
上糸調子部分には数点の部品が付いています。部品の表/裏、組み付け順が理解できれば簡単に回復できますので参考にしてください。
上糸調子部分の部品表・裏、組み付け順/取り付け順・・・画像の一番上の部品から順に糸調子軸に組み付け/取り付けしてください。※部品の表/裏向きに注意してください。


⓵JUKI・TLシリーズ(TL30DX)
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部品数は4個です。
この順番で付けてください。


②ブラザー・ヌーベルシリーズ(ヌーベル470)
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部品数は7個です。
この順番で付けてください。

③ベビーロック・エクシムシリーズ(EP9600)
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部品数は5個です。
この順番で付けてください。

組み付け/取り付け前に全ての部品が有るか確認し、1度組み付け順に並べた後に作業をすると簡単だと思います。
※今回の情報は糸調子軸が正常な状態(曲がっていない)が前提での回復となります。

使っているミシンの調子悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールを考えている方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理の問い合わせ先
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職業用ミシンの上糸調子数字/目盛りについて 職業用ミシン糸調子、職業用ミシン上糸調整位置、職業用ミシン糸調子が合わない、ブラザー職業用ミシン JUKI職業用ミシン ジャノメ 職業用ミシン ベビーロック職業用ミシン

こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。
今回は職業用ミシンの上糸調子の目安位置/目盛り位置についてご説明します。
職業用ミシンもいろいろとありますが、メーカーによって上糸調子の基準となる数字位置・目盛り位置にも違いがあります。


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例・JUKI職業用ミシン→ブラザー職業用ミシン、ブラザー職業用ミシン→ベビーロック職業用ミシン、JUKI職業用ミシン→ベビーロック職業用ミシン、ブラザー職業用ミシン→JUKI職業用ミシンなどなど。  
ご使用されていたメーカーを変えた場合にそのモデルに適した上糸張力があります。
上糸張力が弱い分には縫い目にならないのでトラブルはありませんが、張力が強い場合には針折れ、糸切れ、目飛びなど、針板/釜傷などのトラブルになる恐れがあります。
各メーカーの上糸調子の目安となる張力数字・目盛りを参考にしてください。
※検証に当たり使用したミシン糸(上下)・・・・フジックス製・シャッペスパン60番を使いました。

★目安となる上糸張力数字(めもり)★

⓵JUKI・TLシリーズ(TL30DX)
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上糸張力数字(目盛り)はこの位置です。この位置を基準に調整をしてください。

②ブラザー・ヌーベルシリーズ(ヌーベル470)
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上糸張力数字(目盛り)はこの位置です。この位置を基準に調整をしてください。

③ベビーロック・エクシムシリーズ(EP9600)
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上糸張力数字(目盛り)はこの位置です。この位置を基準に調整をしてください。


注意・・
サブテンション付き仕様、太糸テンション仕様、太糸(30番)、レジロン、透明糸、100均糸などは、目安の上糸張力数字(目盛り)とは異なりますのでご注意ください。

使っているミシンの調子悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールを考えている方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理の問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーダイヤル)
FAX : 03-3329-5567
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2023 12 22 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)


ジャガーミシン修理、JAGUA MATE MARKⅢ修理、ジャガーメイト修理、ジャガーミシン メイト・マ―クⅢオーバーホール、丸善メイト修理・オーバーホール、丸善ジャガーミシン修理

こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。

今回オーバーホールするミシンは、ジャガーミシン メイト・マ―クⅢです。


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こちらのジャガーミシン メイト・マ―クⅢは、50年位前に製造された電動ミシンで、釜の仕様は垂直半回転式となっております。 
長い間愛用されてきたこちらのミシン、これまで一度も点検をしたことがないとの事で、オーバーホールをご希望されました。それでは早速、分解していきます。


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こちらは針棒部分を上部から見たところです。


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こちらが垂直半回転式の釜部分です。


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底部のパネルを外した下軸周り全容です。


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外装パーツの分解が全て完了しました。


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針棒周り、上部、下部モータ周りをクリーニングしていきます。
油分が少々不足し錆も少し見受けられましたが、特に大きな問題はありませんでした。


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こちらは釜ギヤー部の画像です。2つのギヤーが金属製となっていることから多量に塗布されたグリス(油)が、経年劣化により酸化しているので除去します。


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外装及び内部、全てのクリーニングが完了しました。


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針棒周り、上部、下部の駆動部に注油、グリスアップします。


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釜ギヤー部には多量のグリスを塗布していきます。


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電球コードを結束するバンドが破損していたので交換します。


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ボタンホールも綺麗な縫い上がりです。


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釜の剣先先端の針傷及び針板の針傷を研磨し、各部固定ネジの増し締め、グリスアップ、試縫いを終え、全ての作業が完了しました。 


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今回のメイト・マ―クⅢは、50年程度経過した古いモデルでしたが経年劣化も少なく、運転音も静かで縫い味も良好でしたので、この先も活躍を期待できるミシンでした。


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ちなみに、こちらは土台の足ゴムです。何十年も経過したとは思えない新品のように綺麗な状態を維持していることにとても驚きました。純度の高い素材を使用していたことが伺えます。


このように30年~50年と経過した旧型のミシンも、修理やオーバーホールをすることでまだまだ現役として使うことができます。
旧型のミシンをお持ちの方は是非当店へご相談ください。


使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

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2023 11 28 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)


シンガールミナ3000  ルミナ ルミナシリーズ シンガー日鋼製ルミナ3000 シンガーハッピージャパン モニカピクシー シンガー修理 シンガーミシン修理 シンガーモナミ シンガー日鋼株式会社

こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。

今回、修理・オーバーホールするミシンは、シンガーミシン・ルミナ3000です。
こちらのモデルは1994年に発売された29年前のコンピューターミシンとなります。
久しぶりにミシンを使用したところ、針の上下の動きが不安定で、はずみ車も重いとの症状からご相談をいただき、当店(東京/杉並区)に持ち込みをされました。


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それでは早速、分解していきます。


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こちらは上部の針棒周りと、はずみ車周りの画像です。
針棒周辺にはホコリや劣化したグリスの付着が見受けられます。


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釜部分には広範囲に多くの綿ホコリが付着しています。


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こちらは下軸部周りの画像です。
ホコリの付着は少なく綺麗な状態を維持していますが、グリスが劣化してガム状になっています。


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外装部品を全て分解し、洗浄していきます。


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こちらは針棒クランク部の画像です。
針の動きが悪い原因は針棒クランク部にあると判断し、こちらを分解してみます。


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針棒の振複部もクリーニングして、分解します。


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針棒クランク部を分解してみると、駆動箇所から黒い液が出ていることが確認できます。
針棒クランク側の穴内側に歪みが生じている為、新品部品に交換をします。


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こちらはモーター側のベルトテンショナー部分です。劣化してガム状に
なっているグリスを除去します。


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こちらは送り機構の送りギヤー部分です。付着している乾いたグリスや変色した油分を除去します。


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クリーニングを済ませた針棒クランクのパーツ類です。


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下糸巻きゴムには、劣化によるヒビ割れが生じていましたので交換します。


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加工前
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加工後
針板に生じた針傷も研磨して整えます。


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試縫いを行い、良好な縫い目を確認できました。


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グットデザイン賞シールも貼り直します。


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針棒クランク及び下糸巻きゴム輪の交換、針基線位置調整、グリスアップ、固定ネジの増し締め、試縫いなど全ての作業が完了しました。 

このように30年、50年と経過した旧型のミシンでも、修理・オーバーホールをすることでまだまだ現役として活躍できます。
旧型のミシンをお持ちの方は、ぜひ当店へご相談ください。

使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理のお問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーアクセス)
FAX : 03-3329-5567
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2023 10 28 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)




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