こちらのミシンは㈱ジューキ製の1本針3本糸仕様のロックミシンで、購入されたのは30以上年前とのことです。
不具合内容は動きが重く、縫い目にならないとのことで、東京/杉並区の当社にお持ち込みされました。
それでは早速分解していきます。
針板を外すと隙間にほこりが挟まっていました。
モーターベルトは経年劣化が生じており、まわりには黒っぽい粉が付着しています。
外装パーツを分解していきます。
内部の機構部は錆も無く良い状態を維持していますが、油分はほとんどなくなっています。
こちらは送りカムの機構部ですが、やはり油分はほとんどなくなっていました。
ルーパー駆動部には、酸化したグリスが多く付着していたので除去していきます。
外装部、内部共にクリーニングが完了し、汚れもすっかり綺麗に落ちました。
送りカムは経年劣化により動きがが悪くなっていいる為、新しい送りカムに交換します。
送りカムの動きが悪い状態のままミシンが稼働していたことから、送りタイミングにズレが生じていましたので調整します。
各駆動部に注油・グリスアップします。
ひび割れが生じた押さえレバー(左側)も新品(右側)に交換します。
各張力を調整し、数種類の素材を使用して試縫いを行ないます。
劣化していた部品(押さえレバー、モーターベルト、送りカム)の交換、ルーパー先端の針傷の研磨、送りタイミングの調整、各部固定ネジの増し締め、グリスアップ、試縫いなど、全ての作業完了しました。
使っているミシンの調子悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールを考えている方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!
■ミシン販売専門店、修理の問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーダイヤル)
FAX : 03-3329-5567
修理問い合わせはこちら
お客様からの相談・・・・
子供さんにミシンをいたずらされ、上糸調子のつまみが取れた/外れた、つまみを回し過ぎて糸調子部品がバラバラになった、上糸調子のつまみを間違えて分解してしまった、などの相談があります。
上糸調子部分には数点の部品が付いています。部品の表/裏、組み付け順が理解できれば簡単に回復できますので参考にしてください。
上糸調子部分の部品表・裏、組み付け順/取り付け順・・・画像の一番上の部品から順に糸調子軸に組み付け/取り付けしてください。※部品の表/裏向きに注意してください。
⓵JUKI・TLシリーズ(TL30DX)
部品数は4個です。
この順番で付けてください。
②ブラザー・ヌーベルシリーズ(ヌーベル470)
部品数は7個です。
この順番で付けてください。
③ベビーロック・エクシムシリーズ(EP9600)
部品数は5個です。
この順番で付けてください。
組み付け/取り付け前に全ての部品が有るか確認し、1度組み付け順に並べた後に作業をすると簡単だと思います。
※今回の情報は糸調子軸が正常な状態(曲がっていない)が前提での回復となります。
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例・JUKI職業用ミシン→ブラザー職業用ミシン、ブラザー職業用ミシン→ベビーロック職業用ミシン、JUKI職業用ミシン→ベビーロック職業用ミシン、ブラザー職業用ミシン→JUKI職業用ミシンなどなど。
ご使用されていたメーカーを変えた場合にそのモデルに適した上糸張力があります。
上糸張力が弱い分には縫い目にならないのでトラブルはありませんが、張力が強い場合には針折れ、糸切れ、目飛びなど、針板/釜傷などのトラブルになる恐れがあります。
各メーカーの上糸調子の目安となる張力数字・目盛りを参考にしてください。
※検証に当たり使用したミシン糸(上下)・・・・フジックス製・シャッペスパン60番を使いました。
★目安となる上糸張力数字(めもり)★
⓵JUKI・TLシリーズ(TL30DX)
上糸張力数字(目盛り)はこの位置です。この位置を基準に調整をしてください。
②ブラザー・ヌーベルシリーズ(ヌーベル470)
上糸張力数字(目盛り)はこの位置です。この位置を基準に調整をしてください。
③ベビーロック・エクシムシリーズ(EP9600)
上糸張力数字(目盛り)はこの位置です。この位置を基準に調整をしてください。
注意・・
サブテンション付き仕様、太糸テンション仕様、太糸(30番)、レジロン、透明糸、100均糸などは、目安の上糸張力数字(目盛り)とは異なりますのでご注意ください。
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今回オーバーホールするミシンは、ジャガーミシン メイト・マ―クⅢです。
こちらのジャガーミシン メイト・マ―クⅢは、50年位前に製造された電動ミシンで、釜の仕様は垂直半回転式となっております。
長い間愛用されてきたこちらのミシン、これまで一度も点検をしたことがないとの事で、オーバーホールをご希望されました。それでは早速、分解していきます。
こちらは針棒部分を上部から見たところです。
こちらが垂直半回転式の釜部分です。
底部のパネルを外した下軸周り全容です。
外装パーツの分解が全て完了しました。
針棒周り、上部、下部モータ周りをクリーニングしていきます。
油分が少々不足し錆も少し見受けられましたが、特に大きな問題はありませんでした。
こちらは釜ギヤー部の画像です。2つのギヤーが金属製となっていることから多量に塗布されたグリス(油)が、経年劣化により酸化しているので除去します。
外装及び内部、全てのクリーニングが完了しました。
針棒周り、上部、下部の駆動部に注油、グリスアップします。
釜ギヤー部には多量のグリスを塗布していきます。
電球コードを結束するバンドが破損していたので交換します。
ボタンホールも綺麗な縫い上がりです。
釜の剣先先端の針傷及び針板の針傷を研磨し、各部固定ネジの増し締め、グリスアップ、試縫いを終え、全ての作業が完了しました。
今回のメイト・マ―クⅢは、50年程度経過した古いモデルでしたが経年劣化も少なく、運転音も静かで縫い味も良好でしたので、この先も活躍を期待できるミシンでした。
ちなみに、こちらは土台の足ゴムです。何十年も経過したとは思えない新品のように綺麗な状態を維持していることにとても驚きました。純度の高い素材を使用していたことが伺えます。
このように30年~50年と経過した旧型のミシンも、修理やオーバーホールをすることでまだまだ現役として使うことができます。
旧型のミシンをお持ちの方は是非当店へご相談ください。
使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!
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今回、修理・オーバーホールするミシンは、シンガーミシン・ルミナ3000です。
こちらのモデルは1994年に発売された29年前のコンピューターミシンとなります。
久しぶりにミシンを使用したところ、針の上下の動きが不安定で、はずみ車も重いとの症状からご相談をいただき、当店(東京/杉並区)に持ち込みをされました。
それでは早速、分解していきます。
こちらは上部の針棒周りと、はずみ車周りの画像です。
針棒周辺にはホコリや劣化したグリスの付着が見受けられます。
釜部分には広範囲に多くの綿ホコリが付着しています。
こちらは下軸部周りの画像です。
ホコリの付着は少なく綺麗な状態を維持していますが、グリスが劣化してガム状になっています。
外装部品を全て分解し、洗浄していきます。
こちらは針棒クランク部の画像です。
針の動きが悪い原因は針棒クランク部にあると判断し、こちらを分解してみます。
針棒の振複部もクリーニングして、分解します。
針棒クランク部を分解してみると、駆動箇所から黒い液が出ていることが確認できます。
針棒クランク側の穴内側に歪みが生じている為、新品部品に交換をします。
こちらはモーター側のベルトテンショナー部分です。劣化してガム状に
なっているグリスを除去します。
こちらは送り機構の送りギヤー部分です。付着している乾いたグリスや変色した油分を除去します。
クリーニングを済ませた針棒クランクのパーツ類です。
下糸巻きゴムには、劣化によるヒビ割れが生じていましたので交換します。
加工前
加工後
針板に生じた針傷も研磨して整えます。
試縫いを行い、良好な縫い目を確認できました。
グットデザイン賞シールも貼り直します。
針棒クランク及び下糸巻きゴム輪の交換、針基線位置調整、グリスアップ、固定ネジの増し締め、試縫いなど全ての作業が完了しました。
このように30年、50年と経過した旧型のミシンでも、修理・オーバーホールをすることでまだまだ現役として活躍できます。
旧型のミシンをお持ちの方は、ぜひ当店へご相談ください。
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こちらのエアーエレクロニックSUは、ロータスやステラといったエルナミシンの小型系モデルに対して、金属製釜やエアー式フットコントローラーなどを備えたレギュラーサイスのモデルとなります。
お客様より、使用していたら急に止まり、はずみ車も回らなくなってしまったとの事でご相談をいただき、当店(東京都/杉並区)にお持ち込みをされました。
早速、外装部品を外してクリーニングをしていきます。
こちらは中釜を外した状態の釜部の画像となります。ホコリの蓄積や汚れなどが見られます。
上部を見てみると、ホコリや汚れ、錆が多く見られ、油分もかなり少ない状態になっておりました。
こちらは下軸部の画像です。油分は少ないように見受けられますが、良好な状態を維持しています。
右側から見た画像です。エルナsuは、モーターの動力をベルトで伝える一般的な仕組みとは異なり、モーターの動力をゴム輪を介してはずみ車に伝える仕組みとなってます。
ゴム輪に経年劣化が見られるため、正常に作動するかは不明な状態です。
外装備品を全て取り外し、分解してクリーニングします。
こちらはクリーニング作業中の画像です。クリーニング剤を使用して洗浄すると、痛みが酷い場合には黒っぽい液が出てきますが、今回は茶系色の液なので予想よりは痛みは少ないようです。
今回動きが悪くなった原因は、この部分にあります。
針棒を振複させる軸が固着してしまった為、針が左右に振れない状態になっておりました。
針棒ユニットを分解し、固着部を研磨してクリーニングします。
モーターの動力をはずみ車に伝える駆動ゴム輪の部分です。弾力性がなくなり、劣化が進んでいます。
全てのクリーニングが完了しました。
上部の画像
下軸部の画像
釜部の画像
各部に注油及びグリスアップします。
張力調整を行い、糸調子も改善し綺麗に縫えるようになりました。
各部点検、試縫いを行い全ての作業が完了しました。
エルナミシンは生産終了後25年以上経過した今でも愛用者が多く、当店でも年間数十件の修理、オーバーホールのご依頼をいただいております。
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使用されている時にミシンの針が折れてしまい、それ以降はずみ車が1回転しなくなってしまったとのご相談をいただき、東京/杉並のショールームに来店されました。
早速、作業に取り掛かります。
破損個所
開閉フラップの固定爪4カ所の内、2カ所が折れてしまっている状態です。
糸案内の金具がぐらぐらしており、裏側でガムテープを用いて補修して使用されていました。
まず外装を全て取り外し、クリーニングします。
上側から見たところです。
下側の軸部分です。
いずれも多少の摩擦汚れが見受けられますが、コンディションは良いと言えます。
こちらがStellaに搭載されているメインモーターとなります。ブラシ接触部のコンミュテーターに煤の付着が見受けられ、回転数低下などの原因となることがあります。
全て分解のうえ、クリーニングをいたします。
クリーニングを終えた画像となります。
コンミュテーター部は表面を研磨、鏡面磨きを施し、アマチュア部にはグリスアップを行ない、新品のような光沢となりました。
全てのクリーニングが完了しました。
各駆動部に注油及びグリスアップをします。
固定金具が無くなりぐらついていた糸案内は、中古の保有パーツを用いて固定します。
爪部が破損していた開閉フラップ部は接着材で爪を固定し、更に成型板を用いて肉付けをして補修します。
上糸・下糸の張力を調整し、試縫いをします。縫い上がりも良好が状態です。
針基線位置を修正し、下糸巻きのゴム輪を交換、切り替えカムに見られた半固着を除去いたしました。合わせて各部点検、固定ネジの増し締め、グリスアップ、試縫いなど行い、全ての作業が完了しました。
30年から50年位経過した旧型のミシンであっても、修理、オーバーホールすることでまだまだ現役で使用することができます。
旧型のミシンをお持ちの方は、お気軽に当店へご相談ください。
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こちらは50年以上前のリッカーRW-6Eと言う直線専用ミシンです。
花嫁道具の1つとして長年愛用されているミシンが突然動かなくなってしまったとの事で、東京/杉並区のショールームに来店されました。
早速、作業をしてみます。
こちらはクリーニング前の下側部分の写真となります。
汚れはそれなりにありますが錆は見受けられず、50年以上前のモデルとしては状態が良いと言えます。
外装部品を全て取り外し、分解します。
針板を外したところ、送り歯の隙間に大量の綿ゴミが付着していました。
上部も状態は良く、多少のホコリが見受けられる程度です。
上部の鉄棒クランク側は容易にクリーニングできましたが、
上部右側のプーリー・下糸巻き軸周辺には多くの汚れの付着しておりました。
蓄積汚れは洗浄剤を用いて全て取り除きます。
下側部も、上部同様に洗浄剤を用いて蓄積汚れを全て除去します。
外装から内部及び固定ネジも含め、全ての洗浄クリーニングが完了しました。
上部の下糸巻き軸部分の画像です。
通常は、糸巻き軸の下側に取り付けられたゴム輪をプーリーの縁に接地させる事で回転させる構造が一般的ですが、こちらのモデルは糸巻き軸の下側のギヤーとプーリー側のギヤーが噛み合って回転させる珍しい構造となっております。
各駆動部に注油・グリスアップします。
釜部も綺麗に洗浄クリーニングできました。
今回動かなくなってしまった原因はメインモーターの通電不良だった為、
メインモーター、モーターベルトを交換しました。
従来、電動ミシンのスタート/ストップはフットコントローラー式が一般的ですが、こちらのミシンはけん盤型コントローラー式となっております。
針板の針傷を研磨し、総点検を終えた後に試縫いテストを行いました。
50年以上前のミシンですが、縫い上がりも良好な状態と言えます。
劣化部品の交換、内部及び外装の洗浄クリーニング、各部点検、注油、グリスアップ、固定ネジの増し締め、試縫いなど全ての作業が完了しました。
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こちらのミシンは、60年以上前に発売されたジャノメ製の直線専用機です。
本来は作業台仕様のミシンですが、ポータブルミシンに改造されているようです。
使用されている方は80才を超える方で、長く大切に使用されていたようですが、しばらくぶりに使用したところ、
ランプは点灯し通電するが動かないとの事でした。
早速、作業に取り掛かります。
電動ミシンの場合、通電しても動かないといった症状の原因は、メインモーター及びフットコントローラーの経年劣化による通電不良が考えられます。
今回はメインモータに不良を確認した為、メインモーター、フットコントローラーいずれも新品に交換します。
クリーニングする前の上部、下部の画像です。
60年を経過したミシンですが、ホコリや汚れは少ないと感じます。
土台のケース部です。足ゴムが1箇所だけになっていた為、ミシンを置いた時に不安定でした。
こちらは下糸巻機構です。
通常、旧型の機種は下糸巻きをする際、プーリー内側のツマミを緩めて糸巻きをする仕様が一般的ですが、
この機種では本縫い/糸巻きの切り替えが、自動切換え仕様となっておりました。
外装部品を全て取り外します。
上部の鉄棒クランク周辺は、油分や付着物も少なくきれいな状態でしたが、プーリー周辺は洗浄剤を何度注入しても
繰り返し汚れが出てくる状態でした。長年の使用に伴う蓄積汚れが付着していると考えられます。
下側は油分、付着物いずれも少ない状態でした。
クリーニングが完了した後の画像です。
上部
下部、各部に注油及びグリスアップします。
こちらはフットコントローラーのターミナル部です。
ランプの配線に錆が出ていた為、配線を切断し、酸化の少ない部分にハンダを丸形に盛り付け、
ネジでターミナルに固定します。
モーターベルトも交換が必要な状態です。
左側が元のベルト、右側が新しいベルトです。経年劣化よる変色が見られます。
※現在流通しているモーターベルトは再生素材を使用している為、経年劣化も早くなると考えられます。
10年位を目安に交換することをお勧めします。
土台のケースに生じたヒビ割れを補修し、汎用品の足ゴムを4個取付けます。
こちらは針板の画像です。針落ち穴の縁に針傷は見られませんでしたが、外周の針傷を研磨して糸が引っ掛からないよう処置します。
針釜隙間を調整し、その後試縫いテストを行います。60年以上前のミシンですが、良好な縫い上がりです。
内部及び外装の洗浄クリーニング、劣化部品の交換、各部点検、固定ネジ増し締め、グリスアップ、試縫いなどを行い、オーバーホール完了しました。
※このモデルは駆動部に樹脂製ギヤーを使用していないことから、半永久的に使えるモデルと言えます。
旧型のミシンでも総クリーニングや調整及び整備をすることで、まだまだ現役で使用できますので、旧型のミシンをお持ちの方は当店へご相談ください。
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不具合縫い目と解消方法を教えますので参考にしてください。
表面の直線縫いです。
見た目綺麗な縫い目に見えますが
裏面は上糸がループ状に浮いています。
見る方によっては下糸が強いと思う方もいますが実際には上糸の張力不足(張力不良)が原因となります。
面板を外し内部を確認します。
こちら上糸の糸調子皿です。
上糸糸調子皿に挟まっていたミシン糸です。
右側が挟まっていたミシン糸、右側が定番ミシン糸/フジックス製シャッペスパン60番糸です。
使用糸は毛羽たちや撚り(捻じれ)が強いミシン糸でした。
毛羽だちや撚りが強いミシン糸は摩擦抵抗が多いため糸切れにより皿部分にミシン糸が挟まっていた事で皿が閉じない(張力が効かない)のが原因でした。
●上糸糸調子の張力確認方法
押さえレバーを下げた状態で上糸調子ダイヤルを自動又は標準位置で針穴手前の糸案内まで糸掛けしてミシン糸を引っ張ります。
⓵正常な張力は少し重い感じですがミシン糸は引っ張れます。
押さえレバーを下げた状態で上糸調子ダイヤル数字を一番強い位置で針穴手前の糸案内まで糸掛けしてミシン糸を引っ張ります。
②正常な張力は重いですがミシン糸は引っ張れます。
※引っ張った時⓵引っ張る強さがほとんど同じ場合には上糸調子に問題があります。
対処方法
エアースプレー(空気缶)が有れば風力で異物除去が可能な場合もありますが解消しない場合は小クリップを使います。
エアースプレー(空気缶)が有れば風力で異物除去が可能な場合もありますが解消しない場合は小クリップを使います。
小クリップをこのように棒状に伸ばします。
押さえレバーを上げた状態で糸調子ダイヤル数字を一番弱い位置します。
クリップ先端を皿部の隙間に刺し込んで上下にグリグリします。
裏側から見たイメージです。
作業後、押さえレバーを下げた状態で上糸調子ダイヤルを自動又は標準位置でミシン糸を引っ張り、張力が有れば回復しています。
※作業後同じ張力の場合は要修理となります。
今回のようなトラブルを防止にはミシン糸の選択が重要です。
下記のようなミシン糸はなるべく使わないことをお勧めします。
⓵古いミシン糸・・・5年以上経過した糸は経年劣化により糸切れが起こりやすい。
②安価ミシン糸・・・毛羽たちや撚りが強い糸のため糸切れや糸調子が不安定なる場合がある。
③レジロン(伸縮糸) 透明糸・カタン糸(糸切れしづらい) カタン糸(糸切れしづらい/柔軟性が弱い)・・・・癖が強い糸のため糸絡み等のトラブルになりやすいです。
●当店のお勧めのミシン糸
フジックス製シャッペスパン60番とフジックス製ファイン50番共に糸毛羽たち無し、撚りも弱いので縫いやすいミシン糸としてお勧めです。
手芸店やミシンショップでもお勧めする定番のミシン糸です。
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その原因の1つが内釜部分の針傷や破損です。
お使いの家庭用ミシン(水平釜仕様)で内釜に問題がないか確認してみましょう。
こちらが家庭用ミシンの新品の内釜組です。
内釜の外回りをミシン糸が1周回ることで上下のミシン糸が交差して縫い目になりますが内釜の外周を回る時に引っかかる原因の1つが針傷となります。
⓵内釜の針傷例(交換範囲)
このように内釜の外周部分に大きな針傷がある場合はミシン糸が傷部分に引っかかり糸絡みやエラー停止します。
②釜の針傷例(要交換範囲)
外周の角状部に針が刺さった跡があります。
ミシン糸が傷部分に引っかかり糸絡みやエラー停止します。
③内釜の針傷例(交換範囲)
上矢印は針傷、下矢印は潰れ傷です。
何度も糸絡みを繰り返し内釜が浮き上がり傷だらけになるケースもあります。
傷箇所が外周内でも針傷や潰れ傷が有る場合は傷を削っても内釜の歪みや変形により異音や糸絡みを起こします。
④内釜の針傷例(回復可能範囲)
外周より内側の針傷は紙ヤスリやカッターで穴部分を平に削れば回復可能な範囲となりますが針傷が原因で歪みが出た場合は要交換となります。 ※運転時、カタカタ音が出る場合は交換となります。
予想する内釜傷の原因
ミシン針と外釜と内釜が交わる画像です。
針板を切り、見やすくしました。
左側が外釜の剣先、右側が内釜ですが隙間は2mm位あります。
普通に使用した場合にはミシン針が2mm位撓り、内釜に針が刺さるのは考えづらいかと思われます。
こちらが正常な内釜の取付け位置です。
内釜の凸と右側の釜止め金具がくっついているのが正常な位置です。
こちらは内釜の凸と右側の釜止め金具の間に隙間があります。
もしこの状態で縫われますと・・・次の画像
内釜がズレたことで縫い始めると角状部に針が刺さり②釜の針傷例に当てはまります。
予想原因例
家庭用ミシンのはずみ車を手で回す方向は決まっています。
基本的に反時計回り専用となりますが何らなの原因で時計回りに回した場合に内釜が左方向へ動き、最悪は針傷が付く位置まで移動する場合もあります。
その他予想原因例
・上糸の掛けミス(天秤に掛かっていない、上糸道間違いなど)により内釜付近に糸が絡んだ後、内釜の取付け位置を確認せずに針板を固定して使用した。
・上糸の掛けミス後、上糸を最初から掛け直ししないで何度も縫おうとした。
・透明糸(テグス)を使用した。(柔軟性がないので素材のため下糸(ボビン)側などには不向きな素材。
・レジロン(伸縮糸)使用した。 (伸びる糸はミシン針が撓りやすいので水平釜仕様には不向き、ボビンケース仕様のミシンに適している糸)
などが考えられます。あくまでも予想ですが参考にしてください。
※内釜に傷が有る場合は早い時期に新品交換することをお勧めしますが内釜=消耗部品についてはメーカー保証期間内でも実費となります。
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針傷とは・・・針板の針が落ちる穴に針が下りず、針板の穴外周付近に針が当たり傷が発生します。
これは家庭用ミシンの針板部分です。
針が落ちる穴付近の傷は全て針先端が当たった傷となります。
特に矢印箇所が酷い箇所です。
これは職業用ミシンの針板です。
左側に針傷が多く見られますがかなりの数針先端が当たった跡があります。
ミシン針の撓り(しなり)により傷の箇所にも違いがあります。
⓵布地を引っ張って縫った場合は針落ち穴手前側に傷がつきます。
②布地を押して縫った場合は針落ち穴奥側に傷がつきます。
●トラブル対処方法
使用工具
家庭用・職業用共に平ヤスリ・丸ヤスリの種類を使います。
安いヤスリ(ダイヤモンド粒子)ですと傷以外の面も削れてしますのでできればホームセンターなどで鉄工ヤスリの細かい(細目(さいめ)、油目(あぶらめ))をおすすめします。
対処方法
針板表面の針傷
針板表面の針傷・・針落ち穴近くの針傷は平ヤスリ使い低い角度で削ぐように削ります。
針板表面の針傷・・削った跡の画像です。
平面部・・・傷跡の回りの山が削られて平になっています。
針板穴縁の針傷・・針落ち穴に平面部は平ヤスリ、左右の丸カーブ部分は丸ヤスリ
を穴に通し縦傷部分が消えるまで削ります。
※縦溝が残った状態ですとその部分にミシン糸が引っかかり再度、針傷が付く場合もありますのでご注意ください。
研磨後の画像です。
傷数も多く、深い傷もあるため元の針落ち穴の外周に比べ穴全体が大きくなります。
左側が研磨後の針板、右側が新品の針板となります。
針傷の研磨処置範囲は針の太さの半分程度の傷までが限度です。
※針落ち穴が大きくなると布の巻き込みの恐れがありますので交換をおすすめします。
針が折れた後から縫い目の乱れや糸切れするようでしたらミシン針の新品交換と針板の針落ち穴に傷が無いか確認してみてください。
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針板の穴に対しミシン針が中心位置にならない などの相談があります
不具合なのか検証してみます。
このように針板の針落ち穴に対し中心位置になっていない。
この程度の誤差の場合は不具合ではなく針板の固定位置が原因の場合も多々あります。
確認準備として
ミシン針の曲がりの可能性も高いのでまずはミシン針を新品交換してから針落ち位置を確認します。
解消できる例1
針板の左右調整
職業用ミシンの針板固定は2本止めとなり、ネジは皿ネジを使用しています。
針板側もネジ同様に皿状(逆三角)です。
ネジを少し緩めてから針板の向きを調整します。
ミシン針が穴中心に合わせた状態でゆっくりとネジを締め付けて完了です。
使用針のミス例
職業用ミシンの針仕様は2種類(DB針とHL針)あります。
適正なミシン針なのか確認ください。
ミシン針14番・・右側がHA/HL(平針)仕様は針の固定面が平状、左側がミシン針DB(丸針)仕様は針の固定面は丸状になっています。
※HL/HA針の方がDBに比べ直径が太めです。
適さないミシン針を使用した場合
⓵DB針仕様にHA/HL針を使用した場合・・針向き修正できずこのように左側に針位置になります。
②HA/HL針仕様にDB針を使用した場合はこのように左側に針位置になります。
※DB針を固定すると針向き保持板が曲がりや変形しHL/HA針の取付けができなくなる場合もありますのでご注意ください。
※不適正なミシン針を使いますと目飛び、針折れなどの恐れがありますので必ず適したミシン針を使用ください。
是非、お試しください。
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メーカーや機種により板状ネジ回しも色々種類があります。
ネジ溝に不適切なネジ回しで無理に回すとエッジ(溝角)が潰れて重症化した例もあります。
このような道具・オフセットドライバーが有れば簡単にネジは緩みますが一般家庭に無い品かと思います。
今回、自宅にある品を使い付属のネジ回しを作ります。
準備品:割りばし、マスキングテープやセロハンテープ(伸びないテープ類)、カッターナイフです。
☆作業の工程☆
1)割りばしをカッターなどで半分にカットします。
2)割りばしに隙間を空けてネジ回し(板状)をはめ込みます。
3)残りの割りばし(計4本)を束ねます。
4)ネジ回しの端部から強めにテープを4周位巻きます。
5)次に内側も強めにテープを4周位巻き完成です。
☆使い方・・固定ネジ上あたりを下方向へ押したまま割りばしの先端を持ち反時計方向へ回すと簡単にネジが回ります。
使っているミシンの調子悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールを考えている方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!
■ミシン販売専門店、修理の問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーダイヤル)
FAX : 03-3329-5567
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このシンガーミシンは40年以上前のモデルですが内釜にボビンを入れたままボビンに下糸が巻ける「マジックボビン仕様」です。
故障個所は全体的に動きが重い、電源差し込み口が固定しない、動くとの事です
早速、分解してみます。
外装部を全て外します。
下軸部・釜ギヤー側です。ギヤー割れやクラッグはありませんでしたが駆動ギヤーのグリスの硬化、ガム状になっています。
下軸部・メインモーター側です。 メインモーターは3か所固定ですがゴム素材を使ったラバーマウント部が経年劣化により固定できていない状態です。
メインモーターを外すとこのように茶色の粉の付着はありますがラバーマウントは跡形もありません。
上軸部です。全体的に痛みは少ないようです。
クリーニング後の全体画像です。
下部・モーター側クリーニング後、メインモーターの固定穴に適したゴム材と加工、マウント固定後の画像です。
しっかり固定されました。※純正部品の供給不可のため当社保有のリサイクル部品から調達しました。
上下部、各部注油/グリスアップします。
こちらがマジックボビンです。
手前左側のレバーを左にスライドさせると下糸巻きモードに切り替わります。
テストでは下糸巻きができました。
試縫いテスト・・40年以上前のミシンですが縫い上がり、運転音も良好です。
劣化部品の交換。駆動部の半固着除去、糸絡み除去、各部点検、固定ネジの増し締め、注油/グリスアップ、試縫いなど全て完了しました。 20年から40年前のミシンでもギヤー割れが無い限りクリーニングや汎用部品交換でまだまだ使えるミシンがたくさん有ると思います。旧ミシンをお持ちで調子が悪い方は当店へ相談ください。
使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!
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