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こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。

今回、修理・オーバーホールするミシンは、シンガーミシン・ルミナ3000です。
こちらのモデルは1994年に発売された29年前のコンピューターミシンとなります。
久しぶりにミシンを使用したところ、針の上下の動きが不安定で、はずみ車も重いとの症状からご相談をいただき、当店(東京/杉並区)に持ち込みをされました。


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それでは早速、分解していきます。


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こちらは上部の針棒周りと、はずみ車周りの画像です。
針棒周辺にはホコリや劣化したグリスの付着が見受けられます。


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釜部分には広範囲に多くの綿ホコリが付着しています。


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こちらは下軸部周りの画像です。
ホコリの付着は少なく綺麗な状態を維持していますが、グリスが劣化してガム状になっています。


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外装部品を全て分解し、洗浄していきます。


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こちらは針棒クランク部の画像です。
針の動きが悪い原因は針棒クランク部にあると判断し、こちらを分解してみます。


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針棒の振複部もクリーニングして、分解します。


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針棒クランク部を分解してみると、駆動箇所から黒い液が出ていることが確認できます。
針棒クランク側の穴内側に歪みが生じている為、新品部品に交換をします。


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こちらはモーター側のベルトテンショナー部分です。劣化してガム状に
なっているグリスを除去します。


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こちらは送り機構の送りギヤー部分です。付着している乾いたグリスや変色した油分を除去します。


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クリーニングを済ませた針棒クランクのパーツ類です。


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下糸巻きゴムには、劣化によるヒビ割れが生じていましたので交換します。


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加工前
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加工後
針板に生じた針傷も研磨して整えます。


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試縫いを行い、良好な縫い目を確認できました。


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グットデザイン賞シールも貼り直します。


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針棒クランク及び下糸巻きゴム輪の交換、針基線位置調整、グリスアップ、固定ネジの増し締め、試縫いなど全ての作業が完了しました。 

このように30年、50年と経過した旧型のミシンでも、修理・オーバーホールをすることでまだまだ現役として活躍できます。
旧型のミシンをお持ちの方は、ぜひ当店へご相談ください。

使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理のお問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーアクセス)
FAX : 03-3329-5567
修理問い合わせはこちら

2023 10 28 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)


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こんにちは! ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。
今回はエルナミシン・エアーエレクロニックSUの修理とオーバーホールを行います。


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こちらのエアーエレクロニックSUは、ロータスやステラといったエルナミシンの小型系モデルに対して、金属製釜やエアー式フットコントローラーなどを備えたレギュラーサイスのモデルとなります。


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お客様より、使用していたら急に止まり、はずみ車も回らなくなってしまったとの事でご相談をいただき、当店(東京都/杉並区)にお持ち込みをされました。
早速、外装部品を外してクリーニングをしていきます。


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こちらは中釜を外した状態の釜部の画像となります。ホコリの蓄積や汚れなどが見られます。


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上部を見てみると、ホコリや汚れ、錆が多く見られ、油分もかなり少ない状態になっておりました。


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こちらは下軸部の画像です。油分は少ないように見受けられますが、良好な状態を維持しています。


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右側から見た画像です。エルナsuは、モーターの動力をベルトで伝える一般的な仕組みとは異なり、モーターの動力をゴム輪を介してはずみ車に伝える仕組みとなってます。
ゴム輪に経年劣化が見られるため、正常に作動するかは不明な状態です。


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外装備品を全て取り外し、分解してクリーニングします。


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こちらはクリーニング作業中の画像です。クリーニング剤を使用して洗浄すると、痛みが酷い場合には黒っぽい液が出てきますが、今回は茶系色の液なので予想よりは痛みは少ないようです。


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今回動きが悪くなった原因は、この部分にあります。
針棒を振複させる軸が固着してしまった為、針が左右に振れない状態になっておりました。
針棒ユニットを分解し、固着部を研磨してクリーニングします。


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モーターの動力をはずみ車に伝える駆動ゴム輪の部分です。弾力性がなくなり、劣化が進んでいます。


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全てのクリーニングが完了しました。


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上部の画像

 
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下軸部の画像


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釜部の画像
各部に注油及びグリスアップします。


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張力調整を行い、糸調子も改善し綺麗に縫えるようになりました。


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各部点検、試縫いを行い全ての作業が完了しました。
エルナミシンは生産終了後25年以上経過した今でも愛用者が多く、当店でも年間数十件の修理、オーバーホールのご依頼をいただいております。

使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理のお問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーアクセス)
FAX : 03-3329-5567
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2023 10 13 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)




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