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ミシンの病院医院長、1級縫製機械整備士の早乙女です。
今回はSINGER足踏みミシン/モデル15Kの修理・オーバーホールを行います。

ジャノメコンピューミシンのオーバーホール依頼の際、古いシンガー直線ミシンを保有、祖母によく洋服を作ってくれた思い出の品とのことで来店されました。

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ネットでミシンのデザインで調べますと1930年位、英国製造の足踏みミシン/モデル15Kのように見えます。
ミシン本体は全体的にかなりの年数経過で汚れと錆により燻んで見えます。
現在のコンデション

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ミシン左側面板部

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ミシン右側部はずみ車側


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針板付近

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布送り量機構

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下軸左側釜付近

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下軸右側送り機構
全体的に錆や汚れはありますが個々の機構部、ネジ類は油分切れによる固着は無いようです。


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分解後の画像です。

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面板部です。上糸調子部を全て分解しクリーニングします。


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釜機構、下糸巻き機構など錆の強い箇所も多いため念入りにクリーニングします。


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外装部は洗浄剤を何度も塗るたび汚れが浮き出るため、塗装に傷みを考慮しある程度、綺麗になりましたのでやめました。

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洗浄後の画像です。洗浄剤後、潤滑材で浮き上がった錆を全てクリーニングしました。


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クリーニング後の針棒付近・・各部グリスアップ/注油します。

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布送り量機構・・各部グリスアップ/注油します。

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下軸右側送り機構・・各部グリスアップ/注油します。


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点検整備後、試縫いテストを行いますがマウント台は無いため土台(発砲材)に仮固定します。


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足踏み仕様なのでテスト用のモータードライブを取付けます。


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下糸巻きテスト画像・・・ボビン手前のV型のレバーが左右に動き、ボビンに左右均一に糸が巻ける仕組みです。


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試縫い・・・縫い目長さを細かめから粗目まで問題無く縫えました。


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内/外装部の汚れ、錆の除去、針板の陥没/針傷研磨、糸取りばねテンション調整、注油/グリスアップ、各部点検、試縫い済み。 ※交換部品(ボビンケーズ、下糸巻きゴム輪)
クリーニングにはかなりの時間がかかりましたが正常に縫うことができました。
古いミシンは保管環境でコンディションに違いがありますがご自宅に保有されている方は是非、オーバーホールをおすすめします。

使っているミシンの調子が悪く、お困りになった時やミシンの点検、オーバーホールをお考えの方、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■ミシン販売専門店、修理のお問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーアクセス)
FAX : 03-3329-5567
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2025 10 04 | この記事へのリンク | この記事へのコメント (0) | トラックバック (0)




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